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「やりたいこと」は表に出にくい

この記事は、「やりたいこと」がたくさん思い浮かばない人、「やりたいこと」を表現するのが苦手な人に向けての記事になります。

こんな悩みを抱えている人におすすめなのが「やりたくないこと」リストを作ることです。

理由は自分の「やりたくないこと」が「やりたいこと」をおもいつきやすくしてくれるからです。

やりたいことリストを書こうとしても、すんなり100個くらい出せる人と、30個くらいで止まる人がいます。実は、「やりたいこと」というのは常日頃から意識していないと表に出にくいのです。決して「やりたいことがない」のではありません。やりたいことをしっかり表現したことがないだけです。言語化していないので、「なんとなく」「うまく言えないけど」となってしまうんですね。

こんな方のために、「やりたいこと」をたくさん書くための「やりたくないことリスト」のつくり方を解説していきます。

 

 




「やりたくないこと」を書くメリットとは?

人間心理のしくみにあっているから

人間は1日で約6万回(個)の思考をしていると言われています。意識しているいないに関わらず、実はいろんなコトを考えているのですね。

そして、研究などからこの思考のおおよその割合がわかっています。

 

・全体の約70%がネガティブなこと

(ポジティブなことは全体の約30%)

・1日の思考の全体の約95%が昨日考えたことと同じことを考えている

 

人間心理というか生物の目的として「生存する」「子孫を残す」というのがあります。そのため「生存する」ためには、未知の世界に足を踏み込むよりも、危険なことからは回避する、悪い可能性は出来る限り避けたい、という思考のほうが「生存する」可能性は高くなります。

なので、人間の思考が、危険回避、損失回避、積極的ではないこと、現状維持することを考えやすいように出来ていると言われています。

また、思考の約95%が昨日と同じことを考えているそうです。特に悩み事は毎日考えていたりしますね。

「やりたいこと」よりも「やりたくないこと」のほうが思い浮かびやすいのは、この人間心理を利用するためです。

実際に「やりたくないこと」リストを作ってみると結構すんなり「量」を書けるはずです。

 

 

「やりたいこと」が思い浮かびやすくなるから

「やりたいこと」を思い浮かびにくい方でも、「やりたくないこと」は思い浮かぶはずです。次の作業は「やりたくないこと」を加工します。

一番シンプルなのは、「やりたくないこと」をやらないで済む方法を考えることです。考えるコツは「とにかく自由に」「自分で自分を否定しないこと」です。

例:会社に行きたくない

  • 会社を辞める
  • 休む
  • 代わりの人間を行かせる

 

考える段階では、現実的な実現の可能性は無視します。ひとまず「自分はこんなことを思っている」というのをわかることが大事です。

 

いくつか「やりたくないこと」が書けましたら「なぜ、そう思うのか?」を付け加えます。

例:会社に行きたくない

→ そう思う理由

  • 給料が安い
  • 満員電車に乗りたくない
  • ノルマがきつい
  • 人間関係がめんどくさい

 

この理由を自分なりのポジティブな書き方に変えて「やりたいこと」リストに加えます。

  • 給料が安い

  1. 今より給料を多くもらいたい
  2. 給料が高い会社へ転職したい

 

  • 満員電車に乗りたくない

  1. 空いてる電車で通いたい
  2. もっと近くの会社に行きたい
  3. 車通勤したい

 

  • ノルマがきつい

  1. 営業職から技術系にいきたい

 

  • 人間関係がめんどくさい

  1. 対人関係をよくしたい
  2. 特定のあの人と友好的な人間関係になりたい

 

こんな感じです。

注意点は、もとが否定型なので、最終的に「やりたいこと」という肯定型に変化させます。

  • 人間関係がめんどくさい

これを

「あの上司の顔も見たくない」

「総務のあの人はムカつく」

と発展させてもいいのですが、最終的にポジティブな表現にしないと、ネガティブなことを上塗りさせるだけになってしまいます。

この例でいうと「あのひとはとにかく嫌い」しか思い浮かばないとします。この考えになってしまうこと自体はしょうがないです。

しかし、脳の仕組み的には、思いが強いほうが自分の行動に影響しやすい、とされています。なので最終的に「やりたいこと」として、ポジティブな表現にします。

思考がどうしても直接的にポジティブな感情になれなくて「会社辞めたい」だとしても「転職情報を仕入れたい」「自分の能力を認めてくれる人と仕事したい」くらいまで変化させましょう。

 




自分の現在の心理がはっきりするから

上記のとおり「やりたくないこと」は「やりたいこと」と比較すると心理的なことが出やすい、といわれています。

そのため「やりたくないこと」を書くと、自分の心理状態がわかるのです。

そしてさらに自己分析をするために、

  • 「事実」と「感情」を分ける

という作業をします。

 

先ほどの例でいうと

「総務の人がムカつく」は

「総務の人に関するなにかしらの事実」と「『ムカつく』という感情」に分けます。

人間の感情というのは、なにかしらの事実に反応してしか起こりません。何もないと何の感情も起こらない、というのが基本です。

ただ、実際には「何もない」ことはありません。

(常に何かが起こってる)

外からの刺激が何もなくても、人間の内面からの刺激反応というのが常にありますので、

(空腹、疲労、眠気など)

常にその事実に対してなにかしらの思考、感情が起こってるのです。

ということで、例の「総務の人がムカつく」のような「ある特定の人間に対するネガティブ感情」というのは、自分のネガティブ感情を誘発した事実があるはずです。その事実に対する自分の反応がネガティブだった、ということです。

例:「総務の人がムカつく」理由

  • 必要な書類の説明が不十分
  • 連絡事項が伝わってこない
  • いつも不機嫌そうに見える

これが自分の「ムカつく」という感情を誘発したわけです。

 

そこから、一段上のレベルを考えてみます。

「総務の人がムカつく」ということから

「特定の人に対してムカつく理由」を細かく考えてみます。

「ムカつく」は「事実、行為」に対して起こるので、違う人に同じ「事実、行為」をされたら自分が同じ「ムカつく」という感情になるかどうかを考えます。

そして、同じ「ムカつく」感情になるなら、その感情の原因は「そういう事実、行為そのもの」となります。

これを「やりたい」リスト化するなら、「ムカつくような行為を他人にしないようにしたい」というふうに出来ます。

 

また、違う人に同じ行為をされても「ムカつく」という感情が起こらないケースも考えられます。

となると、「ムカつく」原因は、またなにか違う事実、行為がある可能性があります。そのときはさらに細かく考えてみると、「ムカつく」感情を誘発している「違う事実、行為」が見つかるかもしれません。

 

そして、その「違う事実、行為」から発展して「やりたいこと」が見つかる可能性もあります。

 

 

まとめ

実際には「やりたくないこと」をずっと考えていると、心理的にしんどくなってくるはずです。それだけ、ネガティブ感情というのは負担が大きいです。そのためネガティブ感情から発展させるポジティブな考え方というのは、単に「やりたいこと」を考えるよりも「原動力」が違ってくるはずです。

「やりたいこと」が思い浮かびにくい時は「やりたくないこと」から考えてみましょう。そこから作る「やりたいこと」リストは、きっとあなたの行動を後押ししてくれますよ。

 

ぜひ、参考にしてみてください。

 

 




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