Pocket

 

この記事は、「やりたいこと」リストをたくさん書けない人に向けての記事になります。

「やりたいこと」リストをたくさん書けない人は、やりたいことがないのではなく、「意識したことがない」「言語化できない」「表現しにくい」だけです。

何かしらのヒントがあれば、どんな人でもたくさん「やりたいこと」が思い浮かぶようになります。

そのためのヒントを紹介します。

 

やりたいこと=欲求、として考える

やりたいことを考えるのが苦手な方が意外と多いように思います。これは「やりたい」という単語が「自分の意思が必要」と捉えられているためです。

(自分の意思?)

(何かをしようということ?)

と、考え込んでしまうのですね。

 

そこで、「やりたい」を「欲求」という言葉に置き換えます。

「欲求」であればそれこそ「生理的欲求」などは、自分の意思とあまり関係なく発生します。

「やりたいこと」

=「食べたい」「寝たい」?

これは確かにこの通りですが、「人生の目標」みたいなことを考えるのには向いてなさそうにも思えます。

 

しかし、いろんな心理学者が人間の欲求についてさまざまな研究をした結果、わかってきたことは生理的欲求以外にも人間は何種類もの欲求を「最初から」持っているということです。

 

自分の「やりたいこと」は、この「何種類もの欲求」の中に必ずあります。なので、自分で考えるのが苦手な方は、「何種類もの欲求」をそのまま利用しましょう。

 

以下、自分の「やりたいこと」を見つける方法を解説していきます。

 

人間の欲求には「段階」がある

人間の欲求を研究した心理学者は何人もいます。特にマーケティングの分野で古くから利用されてきた理論が、アメリカの心理学者アブラハム・マズローが考案した「マズローの5段階欲求説」です。

「マズローの5段階欲求説」の特徴です。

  • 人間の欲求には5段階ある
  • ある段階の欲求が満たされてからひとつ上の段階の欲求を満たそうとする

いろんな欲求があっても満たされるためには「段階」「順番」がある、という考え方です。

図にしますとこうなります。

引用:モチラボ

 

下から

  1. 生理的欲求
  2. 安全欲求
  3. 社会的欲求
  4. 尊厳欲求
  5. 自己実現欲求

となっています。

 

人間の欲求はこの5段階(グループ)があり、下の段階の欲求が満たされてから一つ上の欲求を満たそうとします。

各段階の概要です。

1.生理的欲求

文字通り生理的な欲求です。

  • 食べたい
  • 寝たい

などです。

これ以降いろいろな欲求がありますが、まずはこの生理的欲求が満たされていないと、どんな欲求があっても

(何かが満たされていない気がする)

となります。

ただ、一般的な生活をしている方であれば、この欲求は満たされていると考えて差し支えありません。

 

2.安全欲求

危険を回避したい、安全、安心な暮らしをしたい、雨風をしのぎたい、健康でいたいなどです。

これも、一般的な生活をしている方であれば、ほぼ満たされているといっていいでしょう。

 

3.社会的欲求

安全欲求が満たされると次の「社会的欲求」が起こります。

社会的欲求は帰属欲求ともいわれます。

家族、学校、コミュニティなどの集団、組織の一員として存在したい、という欲求になります。

「人との繋がりが欲しい」

ということですね。

この社会的欲求が満たされないと、孤独感を感じやすくなります。

 

4.尊厳欲求

承認欲求とも言われます。

承認欲求には2種類あります

  1. 自分で自分を認める
  2. 他者から認められる

「自分で自分を認める」は自信、自尊心、自己肯定感など、

「他者から認められる」は他者からの自分に対する「いい評価」を求める欲求です。

「認められる」

「尊敬される」

「頼られる」

のようなことです。

 

承認欲求が満たされないケースとしては

「会社内で適切な能力評価がされていない」

「同じことを言っても自分だけ否定される」

「後輩に役職を抜かれる」

などです。

 

子供なら、親から否定的な言葉を受けながら育つと「承認欲求」が強い大人になるでしょう。

この「尊厳欲求」が満たされないと劣等感、無力感を持ちやすくなります。

「マズローの5段階欲求説」の中で特に満たされていない欲求がこの「承認欲求」です。自分自身もそうですが他者も「承認欲求」が満たされていないことが多いので、対人関係においては「相手の存在を認めてあげる」だけで人間関係がスムーズに改善されることも多いです。

 

5.自己実現欲求

「尊厳欲求(承認欲求)」が満たされたら次が「自己実現欲求」です。

  • 自分の可能性を試したい
  • 成長したい
  • 新しいことにチャレンジしたい

などです。イメージとしては「他者を気にせず自分らしく」といったところ。

「自己実現」なので、基本的には他者の評価は気にしません。「尊厳欲求(承認欲求)」が満たされている、という前提のためです。

「マズローの5段階欲求説」で特に混同されやすいのが、自己実現の目的が「他者を見返してやりたい」「あの人を振り向かせたい」といったケースです。

自己実現=他者からの承認

となってしまっている場合です。

自己実現の達成のための動機としては、これも「あり」かと思いますが、目的が達成されても「何か満たされない」となってしまうでしょう。

よく、ドラマとか漫画にある「成功者、お金持ちなのにとても孤独感、欠乏感が強い人」のようなことです。

 

こうならないための基準として「マズローの5段階欲求説」を

  1. 欠乏欲求
  2. 成長欲求

の2種類に分けます。

 

欠乏欲求は「足りないものを求める」欲求のこと。

  1. 生理的欲求
  2. 安全欲求
  3. 社会的欲求
  4. 尊厳欲求(承認欲求)

が、該当します。

 

成長欲求は「足りているけどもっと良くなりたい」欲求です。

これは5.「自己実現欲求」になります。

 

自分の欲求の目的がわかりにくい時は、一つの目安にするといいです。

 

自分のやりたいことにも段階がある

ここから「やりたいこと」を考える具体的手順です。

まず、入り口を「やりたいこと」が

  1. たくさん思いつく
  2. ほとんど思いつかない

の2種類に分けます。

 

たくさん思いつく

たくさん思いつく場合は、その「やりたいこと」を「2段階」の「欠乏欲求」「成長欲求」にグループ分けをします。

自分のやりたいことが「足りていないものを欲している」のか「足りているものをさらに成長させたい」のかが見えてくるはずです。

「成長欲求」が多いのならそのままでいいです。「やりたいこと」をより具体的な手順で達成させましょう。

「欠乏欲求」が多いのなら、なにかが欠けています。「5段階説」のどこかで満たされていません。通常は「社会的欲求」か「尊厳欲求(承認欲求)」です。自分が感じる感情(孤独感、評価されていない感じ)を頼りにして自分の「やりたいこと」を明確にしていきます。

やりたいこと

→ 人から適正な評価をされたい

→ (目的を達成できるような、より具体的な「やりたいこと」)

このようにたくさん「やりたいこと」を書き出していきましょう。

 

ほとんど思いつかない

「やりたいこと」リストを書くことが苦手な方は、「マズローの5段階欲求説」を下の段階からそのまま利用します。

1.生理的欲求から

  • ~(料理名)を食べたい
  • ~(商品名)を飲みたい
  • ~ゆっくり寝たい

など。

(厳密には「生きるため」の欲求ですが、「やりたいこと」を考えるヒントとして「マズローの5段階欲求説」利用するので「やりたいこと」の項目がたくさん書ければヨシとします。)

 

2.安全欲求

  • 健康でいたい
  • 健康に気をつけたい
  • 今の生活を維持したい

となります。

抽象的な感じがしたら、より具体的なことへ発展させます。

健康でいたい

  • → 健康診断に行きたい
  • → 血糖値を下げたい
  • → 体重を落としたい
  • → 体力をつけたい

などです。

 

3.社会的欲求

基本的には「人と繋がりを持ちたい」になります。

発展させると

  • 恋人が欲しい
  • 結婚したい
  • 子供が欲しい
  • 友達が欲しい
  • 周りと仲良くしたい

などです。

これも抽象的な感じがしたらより具体的にします。

周りと仲良くしたい

  • → 毎朝ちゃんと挨拶したい
  • → 返事をちゃんとしたい
  • → 仕事中も積極的に声を掛けていきたい

など

 

4.尊厳欲求(承認欲求)

評価してくれる人が2種類ありますが、実は順番があります。まず、自分で自分を認めるのが先、他人からの評価は後です。

自己

→ 自信を持ちたい

→ 自尊心を持ちたい

具体的には

  • → 失敗してもくよくよしない
  • → 失敗しても次につながることを考えたい
  • → スキルアップしたい
  • → 試験で○点とりたい

など

 

そして、他人から

  • → 適正な評価をされたい
  • → 積極的に他人の仕事を手伝っていきたい

など

ただ、注意点としては他人からの評価はあくまでも他人が決めるものなので、「自分から強制的に仕向ける」ような考え方をしないようにしましょう。

他人からの評価があまりにも不当なものならば、それはまた別の問題になります。

 

5.自己実現欲求

純粋に「やりたいこと」を書いてみましょう。思いつきにくい時は、「成長する」というのが基本的な考え方になるので、「いまできていること」を発展させられないか?と考えます。

数値、順番、階級で評価されているものならば、上のレベルを狙ってもいいです。

  • 昇格したい
  • 資格2級なので1級に挑戦したい
  • ジョギングで走る距離を伸ばしたい

などです。

これもさらに具体的行動に発展させられます。

 

まとめ

「マズローの5段階欲求説」をベースとした「やりたいこと」リスト項目の考え方を紹介しました。

「やりたいこと」の項目を多く書くには、ひとつの「やりたいこと」を考えたらそれを発展させるのがいちばんやりやすいかと思います。

そして、「やりたいこと」の数が書けたら「マズローの5段階欲求説」の考え方の通り、より「下位の欲求」から実現させるようにします。

せひ、たくさん「やりたいこと」を書き出して実行し「自己実現欲求」が達成されるようにがんばりましょう。

Pocket