Pocket

 

この記事は、「やりたいこと」リストをたくさん書けない人に向けての記事になります。

「やりたいこと」リストをたくさん書けない人は、やりたいことがないのではなく、「意識したことがない」「言語化できない」「表現しにくい」だけです。

何かしらのヒントがあれば、どんな人でもたくさん「やりたいこと」が思い浮かぶようになります。

そのためのヒントを紹介します。

 

細分化する理由

やりたいことがある程度書けましたら、そのやりたいことが達成されるように実際に行動しましょう。

 

「やりたいことリスト」を作ると書いたことが次々達成される、という本も多いです。しかし、実際には寝て起きたら次の日の朝に目標が達成されていた、ということは99.9%ありません。

 

あまり自覚がないうちにやりたいことが達成されるように見えるのは、ほぼ「無意識」で行動していたからです。その行動をさせているのが「やりたいことリスト」になるわけです。

 

リスト化したことで何をすべきかということを意識させることが行動につながるのです。

 

細分化のメリット

とはいえ、実際に「やりたいことリスト」を書くと、やりたいことというのは、抽象的なことが多くなります。

 

「給料を○万円アップしたい」

 

と書いても、かなり具体的に見えますが、

(実際にはどうすれば達成されるの?)

となると、「やりたいことリスト」には明確なことは書かれていません。

 

そこで、「やりたいことリスト」を作りましたら、その「やりたいこと」をひたすら細分化する、という作業をします。細分化の手順は後述しますが、細分化する目的、メリットを解説します。

 

 

何を前提としているのかがわかる

「やりたいこと」というのは基本的には「なにかを変えたい、変化させたい」という感情や思考のことです。

 

では、さきほどの「給料を○万円アップしたい」という思考、感情の「前提」は何でしょうか?

直感的にはもっとお金がほしい、ということになります。

 

お金が必要な理由はなんでしょうか?

物理的には、貯金したい、子供の学費、旅行に行きたい、などです。

しかし、心理的なことになると、もっといろんな前提が出てきます。

もっと評価されたい、出世したい、同期が昇給した、

・・・

 

自分の前提がわかりましたら、「前提+やりたいこと」で文章を作ってみましょう。

  • 月○万円貯金したいので給料を○万円アップしたい
  • 子供が高校に入学したので大学の費用を考えると給料を○万円アップしたい
  • もっと評価されて自分の給料○万円アップしたい

とすると、目標達成のための自分の中の前提がわかります。

 

前提が分かれば、その前提をさらに細かく考えたり、その前提をもとに給料アップ以外のやりたいことを考える際のベースになります。

 

何をすべきかが見えてくる

では、実際に給料○万円アップしたいときにはどうすればいいでしょうか?

例えば転職という考えが浮かんだら、転職するためにはどういう手続きが必要でしょうか?

 

このケースを考えるためには「行動」という言葉よりも「手続き」という言葉のほうが具体的なことが浮かびやすいはずです。「行動」だと自分の主体的な動きが中心になりますが、「手続き」だと、義務的、強制的なこともしないといけません。

 

しかも必要書類が足りないと受理されない、くらいの厳密さがありますので、より細かく「何をすべきか?」を考えられるでしょう。

転職を例にすると、行動のイメージは「頑張ろう」「もっと給料もらえるように」といった感じであまり具体的になりません。

「手続き」なら、転職活動を始める、転職サービスなどに登録する、○月○日までに退職の意思を伝える、各種書類を用意する、などがイメージできるようになります。

 

行動のマニュアルが完成する

行動を細かく考えれば考えるほど、行動のマニュアルがより具体的で細かくなっていきます。

 

先程の転職をしたいのであれば、精神的な「今の仕事を頑張りたい」だけでなく「○月○日までに転職サービスに登録をし、履歴書、職務経歴書を書き、×月×日にはA社に問い合わせの連絡をしたい」という「やりたいこと」が完成します。

 

時系列を含んだ「やりたいこと」が出来上がると、単なる「やりたいこと」ではなく行動のマニュアル、シナリオといえるほどのものが完成します。

 

 

細分化の手順

行動の細分化

実際に行動の細分化をする手順です。

 

まず、先程「前提」という言葉を使いましたが、「給料」「転職」という単語だけで、頭の中にはその単語に関する膨大なイメージが浮かぶはずです。これは自分の中にある過去の経験、知識の集合体になります。

このことを認知言語学では「フレーム」といいます。また、細かいことを取り除いたより抽象的な知識の集まりを「スキーマ」といいます。

(厳密には区分されるものですが、以降「フレーム」「スキーマ」を一つのくくりとしています)

 

フレーム、スキーマ

専門的なことはなるべく避けて、簡単な概要を説明します。この「フレーム」「スキーマ」というのは、人間の会話や意思の疎通を成立させる重要な要素になります。

 

会話例

A「昨日レストランに行ったんだけどさ」

B「ふむふむ」

A「結構安くて美味しかったよ」

B「そうなんだ」

 

 

会話が成立して、意思の疎通ができています。これは「レストラン」とはどんなところか?何をするところなのか?安いとは?美味しいとは?などの言葉や知識に対して、A,B双方である程度の共通認識があるためです。

 

 

会話例

男「暑いからエアコン23度にしよう」

女「23度じゃ寒いでしょ」

会話自体は成立していて、意思の疎通は出来ていますが、意見の相違が見られます。お互いの「暑い、寒い」の前提が違うからです。

 

 

会話例

A「昨日レストランで走ったよ」

B(走る?中で?レストランまで?)

A「結構、すべすべしててケバケバしてたよ」

B(何の話???)

 

会話も不成立、意思の疎通も出来ていません。単語とその後につながる単語の使い方の前提がA、Bともにまるで違う、と考えられます。

 

 

Aが言いたいことをBに理解させるには、かなり細かい説明が必要になります。

 

 

会話や意思の疎通には自分の経験知識と相手の経験知識があり程度共通しているという前提がないと、会話や意思の疎通はかなり面倒くさいものになります。

 

 

A「今から22時間35分前に〇〇株式会社が経営している青い看板の△△というレストランというこんな門構えしてて・・・」

B(昨日△△に飯食いに行った、でいいんじゃね?)

 

 

どの程度細かくなるかはケースバイケースですが、簡単な会話の中にもバックボーンとして膨大が情報があり、その情報のうち「何を捨てているか」「どの部分だけ説明すると伝わるのか?」などを無意識で選択しています。

 

自分の「やりたいことリスト」を作る際にも思いついたことは、この「何かを捨てている」「情報の一部だけで考えている」という可能性もあります。

 

自分が思ってることの本質に迫るためにも、自分の中の「当たり前」と思うことでさえ再度定義する、くらいのほうが、より「なにをするか?」「なにをすべきか?」を深く考えられるはずです。

 

スクリプト

スクリプトとは、

フレームの中で出現する一連の知識構造
時間軸に沿った一連の動き

のことです。

先程のレストランを例にします。

  • レストランで食事するためには、
  • レストランの入り口についた
  • 自動ドアが開いた
  • 中に入った
  • 店員を見つけた
  • 椅子に座って待った
  • 店員に呼ばれて席に誘導された
  • 座った
  • メニューが出された
  • ・・・

まだ注文して食べるところまでいってませんが、どんな行動をしたか?というのは考え方目の付け方によっては、いくらでも細かくなります。

 

先程のフレーム、スキーマと一緒に考えますと、どんな行動にも自分が前提としている「手順」というのがあります。そして、普段はこれを無意識に行っています。

 

歯を磨いたり、顔を洗ったりとかは、意外と多い手順を踏んでいますが、実際には特になにも考えていなくてもできるはずです。

 

プロセスを作って、ハードルを下げる

例として、やろうとしていることの場合です。

 

上記の通りプロセスを書き出すのですが、そのプロセス自体は「ほぼ確実にできる」レベルまで細かくするのが「やりたいこと」を実行するコツです。

 

ジョギングをしたいと思った場合です。

スタートをどこにするかは難しいところですが、ジョギング未経験として、ジョギングシューズを買うところから始めます。

  • パソコン(スマホ)の電源を入れる
  • 通販サイトを見る
  • ジョギングシューズを選ぶ
  • 注文する
  • 待つ
  • ジョギングシューズが配達される
  • 紐を通す
  • 玄関に置く
  • 朝起きたらスポーツウエアに着替える
  • ジョギングシューズを履く
  • 出かける
  • 走ってくる

こんなところでしょうか。

 

実はこれはかなりすんなり実行できたケースです。
どこかでひっかかったとします。

 

朝起きたけれどスポーツウエアに着替えられなかった
⇨ スポーツウエアを来て寝る

 

ジョギングシューズを履いたけどめんどくさくなった

⇨ジョギングシューズを履いたら、玄関のドアの取手に手をかける

⇨玄関のドアを開く

⇨外に一歩出て深呼吸する

 

 

など、を考えます。

 

かなりくどい感じもしますが、一つ一つの行動は「絶対できるレベル」のはずです。やればできることばかりです。

それでもできなかった場合は他の角度からさらに行動を考えてみましょう。

 

次に、やってしまうことをやめたいときです。

 

ダイエットしたいのでお菓子を食べないようにする、とします。

仕事帰りにコンビニに寄ってしまう、からスタートしてみます。

  • コンビニによる
  • コンビニの入り口に立つ
  • 自動ドアが開く
  • 中に入る
  • お菓子コーナーに行く
  • お菓子を手に取る
  • レジにならぶ
  • 会計する
  • コンビニを出る
  • 家に着く
  • お菓子の袋を開ける
  • 食べる

とします。

実はこの一連の流れのうち、最後の「食べる」の前までの行動のうち、たった一つどこかのプロセスをやらないとお菓子は食べれません。

 

非現実的ではありますが、家についてお菓子の袋を開けて、そのまま捨ててしまえば、お菓子を食べることはありません。やめたいことも行動を細分化すれば、どこかで「ポイントとなる断ち切りやすい行動」が見つかるはずです。

 

まとめ

自分のやりたいこと、やめたいこと、行動したいこと、は細かい行動の一連の繋がりの結果によって成立しています。

 

やりたいことがあれば行動を積み重ねいくこと。やめたいことなら、細かい行動のプロセスのうち断ち切りやすいポイントを見つけることが重要です。

 

せひ、参考にしていただいてやりたいことを達成してください

Pocket