Pocket

この記事は、
「悩み事の相談をして、自分が望むものを得たい」
という方に向けての記事になります。

実際に誰かに悩み相談をしても、相手から返ってくる回答が「どうにも納得できない」「なんかずれてる」と思うケースは多いと思います。

  • 相手が何故か怒った
  • 自分が説教された
  • 不幸自慢された
  • 嫌味にとられた

 

以下、悩みごとの相談を含めた、悩み事の解決方法を解説していきます。

 

 

 

悩み相談をすると返ってくるものは何?

実のところ悩み事を相談したことで返ってくる「もの」は、「回答」ではなく自分の悩み事の内容とそれ以外を含めたことに対する相手からの「反応」です。

悩み事の相談に対して、相手の受け取り方はいろいろです。

(「この人は解決方法がほしいのだろう」と受け取ってくれるはず)

というのは、あくまでもこちらの希望であって、相手がどう受け取るかは相手次第です。

なので相手の「反応」がどういうものになるかは、正確に予測するのはなかなかむずかしいんですね。その理由は相手のバックボーンを知らないからです。

一つの可能性の話になりますが、相手の思ってることが

(以前同じようなことを聞いてきた人がいた。
真剣に答えてあげたが、相手は実はそんなに真面目に考えていなかった。
一生懸命考えたのにどうも気分が悪い。
同じようなことを聞いてくる人は、みんな同じような人なのかも?
真面目に答えるのはアホくさい)

だとしたら、相手からの「ある種の冷たい反応」は、仕方ないのです。

相談する側としたら、相手が「相談されたときにいやな経験をした人」というのを知っていれば、「相談しない」「言い方を変える」などの対策が取れます。しかし、相手が経験したことをすべて知ってるわけではないので、実際に対策を取ることは難しいでしょう。

以上の理由から、まずは悩み相談をしたときに相手から返ってくるものは「回答」ではなく「反応」である、と認識しておきましょう。

 

 

なぜ、相談相手が感情的になるのか?

こちらが困って相談しているのに、なぜか相手から「それはお前が悪い」と怒られることがあります。

極端なことを言えば明らかな犯罪被害者なのに「原因はあなたにある」と加害者は悪くないような言い方をされるようなこともたびたび聞く話です。

(理由はなんであれ加害者のほうが悪いのが基本)

相談する側に本当に落ち度があれば相談される側が怒ってもいいでしょう。

しかし、そうではないケースの場合、(困ってるのになぜ怒られるのか?)となりがちです。

最近聞いた話です。

ある女性が「ある男性がいい寄ってきてストーカーになりつつある」という相談を職場の同僚の女性にしたそうです。

それに対する相手の女性の第一声は「なにそれ?モテ自慢?」でした。

相談した女性は一応簡単な経緯を説明したそうですが、その「反応」は「あなたが誘われるようなことしたんでしょ?」とのことでした。

この「反応」を聞いて、相談した女性は二度と会社でこの手の相談はしない、と誓ったそうです。

ストーカーは事件になる可能性もゼロでないので、相談する女性が不安に思うのはしょうがないこと。解決策につながるアドバイスを何かほしい、と思うのは不自然ではありません。また、このケースでは女性特有の「共感」すら得られていません。

これに対して、相談された側の「反応」ですが、これも実は特に間違ったことはありません。

相談した女性側からすると「相談したのに回答がずれている」と感じますが、「回答」ではなく「反応」と考えると相談された側の女性の行動は「正しい」ことになります。

 

 

相談された側の女性がなぜこういう反応をしたか?

おそらく、相談してきた女性が相談された女性が持ってる「感情のトリガー」を引いてしまった可能性があります。

「トリガー」とは「引き金」のことです。

「感情のスイッチ」という表現は聞いたことがあると思いますが、心理学やマーケティングでは「トリガー」という単語がよく使われます。

 

なぜ、相談された側の女性の「反応」が「モテ自慢?」と多少嫌味っぽいニュアンスをしたのかを考えます。

可能性としては相談した女性の会話の中にある特定の単語やフレーズ、話の内容(さらにはその話をしているときの表情、態度なども含む)があって、相談された女性のほうの男性関係、恋愛感情に関する「トリガー」を引いてしまった可能性があります。

職場の仲間くらいの人間関係であれば、たとえ女性同士でも相手の過去の恋愛経験とかを正確に知っている可能性はあまり高くないのではないでしょうか?

相談された側が答えるベースとなるものは自分の知識経験か、それがなければ他人の話、テレビ・本からの情報を答えるしかありません。

 

 

例えば恋愛相談なんかでは、かなりの個人差が出るようです。

あまりモテたことがない女性なら、100人くらいの男性から言い寄られてみたい、のようなことを言う人もいます。しかし、実際に100人くらいから言い寄られた経験がある女性が言うには、日常生活に支障をきたすことが起こることもあるらしいです。

1日に100通くらい受信するとかいってた人もいましたし、言い寄って来る人もいい人ばかりとは限らないので、「イケメンは怖い」という女性も実際にいます。

これが個人的な恋愛関係のバックボーンの一例ですが、会話のときはいちいちバックボーンをすべて説明しているわけではないので、どうしても「ズレ」が生じます。

この恋愛相談のケースでは、「言い寄ってくる」の認識がお互い違うようです。

相談する側は「ストーカー予備軍」

相談されている側は「それは一般にはモテる、というはず」

のような感じです。

 

 

相談されている側が「モテてる女性」になにかしら悪いイメージを持つような経験をしていれば、「私は悪いイメージを持ってますよ」という反応がでるのは、いたって自然なことなのは、おわかりいただけるでしょう。

となると、人間同士お互い経験してきたことは違うので、会話や意思の疎通は「ズレ」ることを前提にしないといけません。

「自分が望む結果」を得るためには、相談する側にもひと工夫が必要なのです。

 

悩み相談の仕方は意外と難しい

悩み相談は、相手に伝わった内容に対する「反応」が返ってくる、のが基本です。

これを踏まえると相談する側の「相談の仕方が悪い」「伝え方が悪い」と考えるでしょう。

しかし、最も難しいのは「自分自身での相談内容の把握」です。

これが基礎になります。

この基礎があってからの「相談の仕方」「伝え方」です。

 

聞きたいことそのものが曖昧だと、「正確に」相手に伝えたとしても、相手の反応は曖昧なことに対するものが「正確に」返ってきます。

相談する側:

質問の趣旨:(YESかNOか?)

実際の発言:YESかNOか?どっちだと思う?

 

相談された側:

YESだと思う

 

趣旨がはっきりしていますし、質問が明確なので答えも明確です。

 

相談する側:
趣旨:(ストーカーになりそうで怖い)
実際の発言:男性に言い寄られてる

相談された側:
反応:(男性に言い寄られるのはモテるから)
実際の発言:それってモテ自慢?

相談する側:
(そんな風には言ってない)

 

質問する側がちょっと言葉足らずのところがありますが、相手側の発言は相手に伝わった限りの反応なので、このくらいの反応になるのは仕方ないところです。

 

相談する側が相談相手に違う反応をしてもらいたければ、違う言い方をしないといけません。

なぜ、そんな反応が返ってくるのかといえば、自分から相手に伝わることがどうしても限定的になるためです。

悩みごとの解決であれば、それこそ生い立ちから説明しないといけないようなこともありますし、相談者が実際どんな環境にいる、などは、言葉でイメージしてもらうしかないようなこともあります。

また、相談内容に関する内容が、相談相手の中にサンプル数や経験値が少ないと、「自分の知ってることからアドバイスしたい」と思ってもその相談相手の知識の範囲内になってしまいます。

相談内容について専門的知識が必要なことになれば、いい加減なことも言いたくないため、感情面のフォローか(まず医者とか警察にいけば?など)とするしかありません。

逆に、専門機関などに相談にいった場合は、相手側には知識・経験・サンプル数がたくさんあります。

「こういうことを言う人はこういう行動をして、こういう反応を欲しがっている」というのを知っています。

警察に「迷惑な人がいる」と相談すると「こういう動きをするはずだから」と言われます。

そしてかなりの高確率でその通りの動きをします。

これはたくさんのサンプルがあるので、確率の高い予測ができるためです。

しかし、自分の方でどうしたいかがはっきりしないと、専門機関のほうもそれに対する回答しかできません。

また、わからないことならば「こういうことを知りたい」という意思表示も明確にしないと伝わりません。

よほど親切な担当者なら、「こんなことありますか?」「あんなことありましたか?」と聞いてくれますが、残念ながらそういう人は少数です。

 

深刻なことは「察してね」というコミュニケーションの取り方はしないほようにしましょう。

以上の理由から、自分が何か他人に相談したい場合、返ってくることは「自分の質問の仕方に左右される」ことになります。

 

 

悩み相談の仕方は意外とハイレベルな技術が必要

とにかく重要なのは

  • 何が悩みの問題なのか?
  • どうしたいのか?

この2つをはっきりさせないといけません。

 

正しい悩み方の手順は、

  1. 現状を正しく認識
  2. 理想を正しく設定
  3. 差(理想と現状の差)を正しく認識

となります。

差が認識できましたら、その差のことを「問題」といいます。問題の解決は差の解決のことになります。

 

詳細については解説記事を参考にしてください。

先程の恋愛相談のケースでは

現状:

言い寄ってくる男がいる

ストーカーっぽくなってきている

 

理想:

言い寄ってこなくなる

ストーカーのようなことをしなくなる

警察に注意される

 

差(問題):

言い寄ってくる男の自分への関心度

自分に対する興味の有無

警察の関わり具合

 

といったところでしょうか。

このケースでは、理想は考えやすいですが、問題の設定がちょっとむずかしいです。理想をどうするかで問題の内容が変わります。問題の内容が変わると問題の解決方法が変わることになります。

 

ストーカーっぽい、というのは既遂、未遂、自分の想像などの状態があります。それに対して、「近づかいてこなければそれげいい」「警察に相談したいレベル」「すでになにかされたので警察に行きたい」など、問題点もさまざまに変化します。

 

このあたりは相談する側が細かく考えておいたほうがいいです。どうしたらいいかわからないときは、「どうしたらいいかわからない」と相手に伝わる必要があります。

 

相手に伝われば

「相談してきた人は『なにをどうしたらいいかよくわかっていない』と言っている」

「何に困って、どうしたいのだろう?」

のような反応があるはずですから、その反応をもとに会話を発展させていけばいいのです。

 

まとめ

他人に相談するときは、基本的に「言いたいことの全ては伝わらない」と考えておきましょう。特に何も言わなくても相手から察してもらうのはちょっとハードルが高い要求になります。

 

そのためまずは自分の方で、

  • 何を相談しようとしているのか?
  • 相手からどんな「回答」を引き出そうとしているのか?

を、可能な限りはっきりさせておきましょう。

 

はっきりできないときは、

「なんとなくこういう事を言いたくて、なんとなくこういうことをしたいのだけど」

と、相手に伝わる必要があります。

 

相談された相手からは

「詳細がはっきりしないけれど、こういうことをしたいのだろう」

という反応があるはずです。

 

悩み相談というのは、どうしても相談する側と相談される側に温度差が生じます。当事者と第三者では深刻度が明らかに違うためです。

そのため、自分が言いたいことは相手に伝わっているはず、と思い込みやすくなるので、まずは自分の側から何をどうしたいのか?をはっきりさせておきましょう。

 

そうすれば、悩み相談の「ズレ」は可能な限り小さくなるはずです。

 

参考にしてみてください。

Pocket