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「今回限定」は2回も3回もある。

今回は「受け入れる限界」のお話です。

以前、コピーライティングを勉強しようと思いまして、某教材に申し込んだのですが、言ってることとやってることがあまりに違うので、業者にそのあたりを突っ込んでみましたら、逆ギレぎみに「お金返すからあと黙れ」みたいな対応をされた、という経験があります。

自分的にはその教材のシステムに魅力を感じて申し込んだわけでして、前もって言っていたとおりのことをちゃんとやってくれればそれでよかったのですが、なぜか「すいません。ちゃんとやります。」という方向にはなりませんでした。

まあ、「お金が返ってきただけよかった」と思うことにします。

ただ、腹の虫が収まったわけではないので、アドレスを変えてこの業者のメールマガジンに再度登録をしてみました。

そして、送られてくる内容は相変わらず良いことを言っています。

「1記事で34万PV出ました」

「半月で10件売れました」

「出版社から問い合わせが来ました」

こんな感じでとてもすばらしいです。

もちろん話はそれで終わることなく、最終的には、なにかしらの募集がされています。

「(横文字)ライティング講座10名特別に募集」

「(違う横文字)会員制ライティング受講生1名枠が空きました」

「この条件での募集は2度とありません」

こんなところ。

2度とないことが3度も4度もあります。考え方はいろいろですけれど、ほんとに良いのなら、「買いたい側からの要望」なら4回も5回もやってもらって結構です。ただ、自分から言うのはどうですかね

20万を教材に使ったとしても、30万、40万稼げれば基本的に問題ないわけで、そうならないことが多いから問題になるわけですよね。

せっかくなので、こういう事件(?)からでも、なにかしら教訓とか勉強になることがを探してみます。

「ものを売るのに罪悪感がない」

「文句が来たら返金すればいい」

こんなところでしょうか。

こういう業者や関係者の方の「鋼のメンタル」にはいい意味でも悪い意味でも関心します。完璧主義はよくない、といいますけれどそれとはまた別の角度のお話かと思います。

 




良心的にすると儲けはどうするの?

こんな業者と対照的なのが、公認会計士試験対策の某専門学校のお話です。この専門学校が「勉強の仕方、教育方針」みたいな本を出してまして、そのなかに興味深いことが書いてありました。

「うちの公認会計士試験合格コースは、毎年最大200人くらいの募集にしている。合格率は比較的高い方だと思うが、だからといって無限に入学させることはしない」

「公認会計士試験の合格者数は、毎年約1200人くらいなので、極端な話うちの専門学校で2000人受講したら、必ず7~800人の不合格者を出すことになる」

「公認会計士試験は合格するまでの期間が長引くと人生のロスになってしまう。うちに入学した以上、全員合格させたい」

「そのかわり合格するための勉強は徹底的にやってもらうし、あまりに出来ないときは強制的に退学もありうる」

のようなことが書いてありました。

これは裏返すと、

「教室の受講生のうち、約半分が合格しないはずなのに、学校の経営上の都合で何人でも受け入れてしまう」

ということに対する批判でもあるわけですね。

資格受験系の専門学校の場合、教材費、授業料というのは、試験の難易度が上がるとなかなかの高額になります。

公認会計士の場合、全くの初心者からのスタートとすると、受講期間が約2年間、教材費、授業料は総額80万くらいが標準です。1発で合格するとそれで終わりますが、不合格でもう1年勉強するとまた同じくらいの金額がかかるわけです。

なので、口が悪い人は

「あえて、不合格者を出すくらいの人数を入学させると、不合格者のうち『確実にもう1年』受けてくれる人が一定数いるので、経営の安定につながる」

なんてことを言います。

例えば、教室の容量が40人だとすると、生徒が1人でも40人でも経費的には、ほとんど変わらないんですかね。インターネットの通信教育だと、もっと大人数かもしれません。

(模試の採点とかは人数に応じて、作業量は増えそう)

仮に、40人受講して、来年また15人くらいが「お金を払って来てくれる」と、思うと経営者的には安心するんでしょうか?

(あそこの学校行っても受からない、という評判が立つ可能性も・・・)

他の商売に例えてみると、お客さんに対する経営側の「良心」をどのくらいのレベルにするか?というのは、なかなか難しいところでもあり、経営者の個性が出るところです。

食べ物屋とか小売店で、ものすごい評判になった商品があるとしても、1日の生産能力が200個のところに1日500人もお客さんが来てしまったら、全員に商品が渡らないことになります。

物事なんでも「上限」があるわけなので、「1日200個限定」と知らせておくのが無難でしょう。

これを知らせずに店頭に1000人も並ばせるのは、ちょっと「不誠実」ですよね。

買えなかった800人のお客さんがどう思うか?と想像すればいいだけです。

ただ、それでも別に構わない、欲しいやつは次も買いに来る、と考える経営者も実際にはいまして、その考え方でもなかなか店が潰れなかったりしますから、このあたりは「経営者の考え方」としか言えません。




結婚相談所を例にします。

実際のシステムはよく知りませんが、極端な例として、会員が、男性1人:女性1万人だとします。男性がこの女性の中から結婚相手を見つけたとすると、男性は満足しますが、女性9、999人はどうするんだ?となりますよね。

結婚相談所としても、

「女性9、999人は結婚できない」

というのは、最初からわかってるわけです。

(人数のバランスが極端に偏ってると、インチキ出会い系と呼ばれますよ。)

この状況をなんとしようとして、男性を10000人募集できればいいのですが、実情はどうなっていますかね?

男性:女性が1万人:1万人でも、結婚できる可能性は100%ではないような・・・

いろんなケースがありますけれど、なにかの募集があったときや、お店に行って商品の在庫が切れていたときとかに、こんなことを考えてみましょう。

「なぜ、募集するのか?」

「なぜ、こういう状態なのか?」

「自分がこの立場だったらどうするか?」

この考えは他のことに応用できるはずです。

また、こう考えることで「怒りが一旦収まって冷静になれる」というメリットもあります。考えた結果また怒りがこみ上げてきたら、それはそれでいいと思いますよ。

今回は以上です。

では。




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