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人間の持つ感情のひとつに優越感があります。優越感はあまりいいイメージを持たれていないことが多いようです。自分が自信のあることに優越感をもつことは良くないことなのでしょうか。

「自分ができることにどんな感情を持てばいいのかよくわからなくなっている・・・」

という方はに向けて解説していきます。

 

優越感の「もと」には何種類かある

まずは優越感の定義です。

自分が他者より優れているとの認識、およびここから生じる自己肯定の感情である。多くの場合において自尊心の一端に位置する感情である。

引用:Wikipedia

優越感を持つと、自己肯定感や自尊心があがる、とされています。他人より優れていると感じることは「基本的には」自分自身に対して好意的な感情になります。

また、他人との比較で優越感を持つときに「何を」比較して得た優越感なのか?というのが重要です。大別すると「自分の努力で得たもの」と「自分の努力で得たものでないもの」になります。

「自分の努力で得たもの」

「自分の努力で得たもの」を基準にして相手と比較したとき、自分のほうが優れていると感じるタイプの優越感です。代表例は試験、スポーツなどです。勉強系の試験は他人より成績がいいので合格するのが基本です。試験で合格した人が落ちた人に対して「自分はあなたより優れている」と直接言ったりするのは問題がありますが、心のなかで「自分が頑張ったから合格した」と思うのは、かまわないでしょう。

スポーツであればさらに比較の仕方が直接的になります。数字で競うタイプの競技が一番わかりやすいです。(陸上、水泳など)他人よりも1/100秒速ければ、記録のいいほうが能力的には上、と判断されます。また、試合などは100%能力差で決まるものではないですが、試合終了直後は優劣関係がはっきり出ます。

その他では、数値化されるもの(営業成績、店の売上など)は比較しやすいですし、努力した結果なので「自分の努力で得たもの」による優越感は基本的にはいいこと、と評価されます。

「自分の努力で得たものでないもの」

典型的なものは「親が金持ち」「親が偉い人」などの基準で子供が他人に対して持つ優越感、のようなことです。心理学の説明では「後ろ向き」と表現されます。劣等感に対する自己防衛、という説明も見られます。親が優越感を持つならまだわかりますが(度が過ぎないかぎりで)子供が他の子供にこのタイプの優越感をもっているとまず嫌われるのではないでしょうか?もし、大人がこのタイプの優越感を持つなら「単なる自己満足」と評価されるでしょう。

優越感には届く範囲がある

また、優越感は他人との比較で初めて発生するので「その場には複数人が集まっている」「属している集団、組織がある」という前提があります。そして優越感は自分が所属する集団の価値観が基準になる、という性質もあります。自分と他人を「なにで」比較するのか?ということです。

学校を例にします。先程の例では試験勉強とスポーツでの優越感の感じ方を説明しましたが、一般的には勉強に一生懸命な生徒と、スポーツに燃えている生徒は同じクラスに混ざり合っています。勉強に一生懸命な生徒はテストの点数が価値基準です。スポーツに燃えていれば勉強に価値を感じていないかもしれません。もしかしたら「勉強できるほうが偉い」「スポーツできる方がすごい」と思ってるかもしれません。

ただ、お互いが相手に対して優越感を持っているかどうかは、「同じ基準で比較しているかどうか」になります。例えば「どちらがモテるか?」「どちらが将来稼げるか?」などです。比較基準が同じでないときに、相手に優越感を感じても「だから何?」と言われかねません。

注意点としては、「スポーツに価値を感じない」「勉強ばっかりしてどうすんの?」という考え方は、単に相手を下げているだけになります。この比較の仕方は自分自身を成長させるものではないので、気をつけましょう。

 

優越感は持たないほうがいい?

さきほどのとうり優越感には色々なパターンがあります。一般的な優越感は「他人と比較して自分が上だと思う」というのが強調されすぎてるせいか、あまりいい印象は持たれません。再確認しますが「自分で努力した結果に対する優越感」は基本的には持つべきです。自分に対する自信につながることですし、これを否定し続けるのは心理的にはよろしくありません。

しかし、優越感を持たないほうがいい、という話もよく聞きます。他人との比較が悪い方に出るケースです。自分が上、相手が下、と思ってしまう状態です。実はこの考え方が100%悪いわけではありません。勘違いしやすいところは、「なにかしら一部が自分のほうが他人より上」「あることはできるが、別のあることは自分はできない」ことを理解していないところです。自分が上か下かは状況による、のです。人間としてトータルの価値とか、絶対的な能力が相手より上、ということはありません。あくまでも何か限定条件がついているときだけです。これをよくわかっていない人は、優越感の考え方を改めるべきです。

もう一度言いますが人間はそれぞれできることとできないことが必ずあります。その事自体に優劣はありません。相手から助けが必要とされるとき自分がたくさんできることであれば、どんどん手伝ってあげましょう。ただし、その必要とされることでは「自分が相手より上」と思ってもいいですが、その用事が終われば優越感はそのたびリセットしましょう。

どんな感情でも使い方次第

結論としては、どんな感情でも不必要なものはありません。色んな感情がバランス良くあるのが理想です。優越感ばかりになっても逆に劣等感ばかりになってもよろしくありません。優越感は自分の自信につながるのであればどんどん持ちましょう。しかし相手を卑下するような優越感の持ち方は自分にとってもマイナスです。自分の優越感の持ち方を再確認してみてください。

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