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高校生の時に「鈍色」という「知識」を得る

こんにちは、

自分の高校生時代に、最も強くはっきりと覚えている「色を表現する言葉」は「鈍色」です。

「にびいろ」と読みます。

これは、「自分の高校生時代を表すとこんな色」ということではなく、「鈍色」という言葉、表現があることにびっくりした、感嘆した、という意味合いになります。

この言葉を知ったのは小説からです。

なんの作品かは思い出せないのですが、北方謙三さんのハードボイルド小説の中に「鈍色の空」という表現があったのです。

(おそらく『眠りなき夜』と思われる)

空の様子を表現しただけなのですが、初めて「鈍色」という「言葉」を見たときに、「北方謙三っぽい」と妙に納得した覚えがあります。

作品の雰囲気と「鈍色」という言葉のチョイスが、高校生の自分にとって「北方謙三かっけ~」となったわけですね。

そのため、以後北方謙三ばっかり読むという時期がありました。(歴史にほとんど興味がないので、北方謙三の歴史小説は読んだことはない)

また、文学表現としての「鈍色の空」というのは、いくつかの作品で見られます。

 双眸そうぼうは、なおひらかれて、光をうしなった視線を、雨曇りの鈍色にびいろの空へ送っていた。

柴田錬三郎『赤い影法師』

 せたくらい景色を抱くのは、その鈍色の空に押さえつけられた低い尾根だ。

岩井志麻子ぼっけえ、きょうてえ

  鈍色にびいろの空に朝からちらちらと小雪の舞う、寒い日のことでした。

浅田次郎壬生義士伝 上』

引用:

【鈍色の空】の例文集・使い方辞典 – 用例.jp

上記のうち、北方謙三の作品(『眠りなき夜』は1986年発表)より古いのは、柴田錬三郎の作品が1963年発表になります。なので「鈍色の空」というのは、それなりに昔からある表現、と言えそうです。

柴田錬三郎の作品は読んだことはありません。

自分にとって「鈍色の空」は「北方謙三作品」だったからこそ、小説を読んでから約30年後の今でもはっきり覚えている、ということなんでしょう。

 

「鈍色」ってどんな色?

さて「かっこいい~」と思いつつも「実際にはどんな色のこと?」となるのは自然な流れ。

小説を読んだのは約30年前のお話なので、当然インターネットはないわけでして、調べるために辞書を引いたわけです。

「鈍色・にびいろ」は、辞書的には「喪服の色」とされていまして、「真っ黒よりもほんのすこし灰色寄り」となっております。

その知識を得た純朴な高校生だったやぐら少年は、「喪服って黒じゃなくて鈍色なんだぜ~」と密かに得意げになっていたわけであります。

現代はインターネットがありますので、もう少し調べてみましょう。

「薄墨(うすずみ)に青花を混ぜたような色、黒橡(くろつるばみ)のうすい色など灰色系の色。喪服に使われる凶色。天皇が親族の喪に服するときは鈍色を「錫紵(しゃくじょ)」といった。鈍色は、僧侶が着る法衣の名前でもあり、その場合は「どんじき」と読ませる。(以下略)」

引用:「定本 和の色事典」と「レファレンス共同データベース」より

的確な表現と思われますが、「なるほど~」という感想しか出てこないのが「自分の知識の無さ」の残念なところであります。

そして、実際にどんな色?となりますと、こんな感じです。

www.colordic.org

これでいくと「黒」というより「灰色」とされる感じですかね?

現代の「喪服の色」とはちょっと違う気もしますし、よく見たら喪服というのは実際はこんな色なのかもしれません。

鈍色の「色コード」です。

RGB:

(114︰113:114)

下記のサイトにRGBの数字を入力すると、色を表示してくれますので、お試しください

RGBカラーシミュレータ

「色」というテーマで書きなさい

今回「色」について書いた理由になります。

あるとき「ある授業で強制的にテーマを決められて、そのテーマに沿った文章をひたすら書かされていた」とい書いている人がありました。

その方は、トータルで文章を1000本以上書いたとか。

このテーマを強制されるということは、ブログのテーマが浮かんでこなくて文章を書けていないときには、なかなかいい方法なのではないかと思います。

そこで、自分も見習いまして、ブログ(エッセイ)のテーマを強制的に指定してくれるサイトなどを読んでみました。まず目に入ったのは「『色』をテーマに文章を書いてください」ということでした。

ということで「色」について考えてみた、ということになります。

まず、記憶を頼りに、一気に書いてみました。

そして、インターネットで細かいところを補足すると、なんとなく自分の記憶のところどころに空いていた小さな穴をふさいでくれて、すっきりした道路というか土地というか、そんなものが完成したように思います。

今回はこんなところで。

では。

 

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