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なにかと悪く言われがちな「完璧主義」ですが、よく考えると言葉の定義とか意味とかが結構曖昧に思います。

 

実際に何が悪いのか?

完璧を目指すのは良くないことなのか?

 

この問いに、それこそ「完璧に」答えられる人は意外と少ないのではないでしょうか?

 

「自分は完璧に出来ないからだめな人間なのかも?」

 

「相手からもっともっとと要求されてる気がする」

 

特に社会人になってからの悩みの一つに「完璧」「完璧主義」があります。悩む原因はどうも「完璧主義」の1面しか見ていないからでしょう。

ということで、実際の完璧主義を正しく知って「余計な悩み」を解消して、明日からの行動を少しだけ変えるようにしましょう。

 

「完璧主義を正しく理解する」

完璧とは?

まず最初に言葉の定義を確認します。

 

欠点や不足がなく、非常に立派な・こと(さま)。

Weblio辞書

 

「壁(かべ)」ではなく「璧」(下が玉)なのは、言葉の由来が「傷のない宝玉」からきているからです。

 

で、ちょっと気になるのが「非常に立派」という意味が含まれていることです。これが「完璧」のイメージを上げているのかもしれません




完璧主義とは?

そして「完璧主義」です。

まず、意味から。

 

物事に不十分な部分があることを許さず、不足や欠乏のない状態であることを求める考え方や性格などを指す表現。妥協を許さないさま、ほどほどの加減を知らないさま。

Weblio辞書

「ほどほどの加減を知らないさま」という表現は、なかなかすごいものがあります。辞書から「悪意」を感じるのは気のせいでしょうか?どういう表現をするかは編集した人のセンスですからねえ。

 

これを見ても「完璧主義」にいいイメージがないことがわかります。

 

また、心理学では

 

万全を期すために努力し、過度に高い目標基準を設定し、自分に厳しい自己評価を課し、他人からの評価を気にする性格を特徴とする人のこと

Wikipedia

となっています。

 

「過度に高い目標基準を設定」

「他人からの評価を気にする性格を特徴とする」

というのがポイントですね。

 

何が完璧であってほしいのか?

基本的には完璧であってほしいのは自分自身になります。

 

「仕事をちゃんとしたい」

「スポーツ、技術などのレベルを上げたい」

 

このこと自体は悪いことはありません。

自分の能力を上げたい、と思うのは人間の本能です。特に競合がいる特定の分野では、相手よりレベルが上でいないと、市場から排除される可能性があるからです。

 

化学・工業製品などでは、誤差は非常に厳しく求められます。

2019年に話題になった「フッ化水素」などは「純度:99.99%」でも低品質と言われるくらいですので、作る側としては「もっと完璧なものを」となるのは自然なことです。

(現在、最高純度は99.99・・・(小数点第12位まで)と言われる)

 

また、元F1レーサーのアイルトン・セナは、モナコ市街地コースを走るとき

「時速250kmで壁から0.5cmまで寄せて走りたい」

と言っていたという話もあります。

 

一般人なら、自宅の車庫入れでも壁から0.5cmなんてとても怖くて出来ないですが・・・

 

特定の分野の人が求める完璧さというのはそれこそ一般人からすると、「そこまでしなくてもいいんじゃないの?」というレベルです。

 

逆に言うと、そういうところがないと「プロ」の世界では生き残れない、からなんですよね。

 

誰が完璧であってほしいのか?

完璧主義がよく言われないのは、「自分以外に完璧を求めるから」です。

 

自分が完璧を目指しているので、相手もそうであってほしい。

 

この考え方が不幸を生みます。

 

自分に対して

先程も書きましたが、自分に対して完璧であろうという事自体は悪いことではありません。

努力とか向上心と表現されるところです。

 

「完璧主義」がよくない理由は

  • 完璧でない自分を否定する
  • 完璧でないことはやらないほうがまし
  • 自分が完璧にやったら相手に褒めてほしい
  • 自分が完璧にやらないと相手に認めてもらいたい
  • 自分が完璧を目指すので、自分以外も完璧を目指してほしい

こんなところ。

 

完璧を目指したけれど失敗しました。

→ いろいろ修正してもう1回やる

 

とするだけなのですが、どうも考え方が歪んでしまう人がいます。

 

これが「完璧主義が悪い理由」になります。

 

他人に対して

完璧主義に他人が絡むといいことは一つもありません。

 

「完璧主義」×「他人」は3つの種類があります。

  • 相手にも完璧を求める
  • 相手に自分が完璧である(目指している)ことを認めてもらいたい
  • 完璧でない相手を見下している

 

相手にも完璧を求める

仕事で完璧主義者をたまに見かけます。

「自分がやってるんだから、あなたもやらないといけない」

これは必要なときもありますが、度がすぎるといいことはないです。

 

また、夫婦間などで長年一緒にいてもお互いの価値観が微妙にあわないこともあります。

こういうとき「そういうもの」と考えるか「こうじゃなくちゃいけない」と考えるかで、かなり生活の雰囲気が変わるでしょう。

 

相手に自分が完璧である(目指している)ことを認めてもらいたい

これの問題点は「最終的な関心事が自分に向いていること」です。

なんだかんだ言いつつ最終的には「自分のこと」にたどり着きます。

「自分が好き」は悪いことではないですが、「他者を介して」となると相手はあまりいい感情はもたないでしょう。

 

完璧でない相手を見下している

最も攻撃的な「完璧主義」です。

相手が完璧でないことに優越感を抱くタイプです。また、相手が完璧でないことに対して、強く非難するような人もいます。

このとき自分自身がどうであるかはあまり関係ありません。他人を下げているだけですから。

 

3タイプの完璧主義(自分、他者、社会に対して)のうちで一番「反社会的」「性格の暗黒面が強い」とされています。

 

社会に対して

広い意味で「他者に対して」と同じ考え方になります。相手を個人ひとりひとりと見るか、ある程度の集団と見るかの違いです。

 

こちらも基本的には「他者に対して」とほぼ同じです。

また、劣等感が強いため、ポジティブなことにうまく反応できない傾向があります。

以上、引用:カラパイアより

まとめ

いい完璧主義とは?

もう一度繰り返しますが、自分自身に対する「完璧主義」自体に悪いことはありません。

やる気、向上心と表現すべきものです。

 

前向きさ、修正することができる限りは特に問題はありません。そのままの自分でいましょう。

 

 

悪い完璧主義とは?

完璧主義は自分の中で処理すべきものであります。

しかし完璧主義の典型である、「完璧でないものはやる価値がない」という発想になり始めたら要注意。「失敗すること前提でいいはず」と思うようになれない原因がなにかあるはずです。

 

さらに、自分の「完璧主義」に誰か他人が絡むようになってきたらかなりの危険信号です。他人は全く関係ありません。

むしろ「完璧主義」にプラスして他人が登場するようになると、状況は悪くなる一方です。

他人の感情、行動はコントロールできない、ということを理解しておく必要があります。

 

「完璧主義」を、人を基準に考えてみました。あなたの気持ちが少しで楽になれば幸いです。




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