Pocket

不動産営業を志望する動機のひとつに、「人生の節目に立ち会いたい」という壮大な夢を持つ人もいます。

「家を買う」というのは、人生の中でも大きな目標であり、「幸せと呼べるもの」の一つに挙げられるものです。

 

 

しかし、不動産の契約に関するトラブルは多く、「おかしな物件」「おかしな会社」に遭う可能性も実は低くはありません。

それは、宅地建物取引業法という法律にかなり細かく規定されているのが何よりの証拠です。法律が細かいということは、ある意味トラブルとその対処法の歴史の積み重ねでもあるわけです。

そういう業界である、という前提をまず覚えておきましょう。

 

 

 

そして、法律の知識もそうですが、不動産営業を目指す前に知っておいてもらいたいことを解説していきます。

結論から言うと、不動産営業として就職したときに、うまくいくかどうかは「不動産会社」と「そこで働く人たち」の良い悪いに左右されます。なので最も重要なのは「会社選び」です。

「おかしな会社」に就職したときの「人生を無駄にした感じ」は、とにかく絶望感がハンパないのです。

 

 

 

これ以後、極端な例になりますが、実際にあった話をベースに解説していきます。とにかく「会社選び」が大事ということを、頭に入れておいてください

 

(業種としては「個人に不動産を販売する会社」を前提にします。)

 

 

志望動機に興味がない!?

まず、不動産営業を目指す理由からおさらいします。

 

・多くの人の喜びに立ち会える仕事をしたい

・営業として高い売上げ目標を追うことにやりがいを感じておりました

・会社への貢献が目に見える形で評価される貴社のような環境で働きたい

・不動産業界に興味を持つようになりました

・以前から興味がある職業でした

・社会問題を解決できる仕事内容にやりがいを感じ、志望いたしました

 

 

思ったことを表現すると、履歴書などの志望動機には、こんな文面が並ぶでしょう。

本心だとすれば、とても素晴らしいと思います。

 

 

不動産業界で働くには、個人の夢は不必要

ちなみに自分がいた「新興」と呼べる不動産営業会社の場合、上記のような志望動機は全く考慮しませんでした。正直どうでもいいのです。

なぜかと言えば、会社の言うとおりにやってもらうだけなので、個人の能力とか考えとか必要ないのです。

 

 

自分がいた会社の場合「多くの人の喜びに立ち会える仕事」なんて考えてたら、すぐ潰れます。

喜んでもらえることは、ほぼないので。

客のために不動産を売る、という発想をしていないからです。

 

 

そのうち

「不動産を契約するときは、こんなにあきらめたようながっかりしたふうになるのか」

と新たな発見をするようになります。

 

 

しかも、客をそういう状態にしたときこそ「仕事ができるやつ」という評価をされていました。売上のいい営業マンは、客の希望とか関係ないのです。

 

 

世の中、こんな不動産会社ばかりではないと信じたいのですが、自分が見てきた現実でもあるので、否定はできません。

(業界的にも『営業のやり方』は、かなり有名だったらしい)

 

 

不動産営業は、まず買えるかどうかから始まる

とりあえず、不動産会社側を擁護するとすれば、お客さんの100%希望通りの物件というのはありえない、という事情があります。

 

東京都内を例にすると、特に合わなくなるのは価格です。現金一括で買う人はほぼいないので、

「ローンの組める金額=買える物件の金額」

になります。

 

これが残念なことに、買える金額で考えると

「えっ?こんなに狭い?」
「えっ?駅から何分かかるの?」
「えっ?通勤に何分かかるの?」

となってしまうのがほとんどです。

 

 

そのため、不動産事情からいくと客の要望はある程度捨ててもらわないといけない、となるので、契約してもらうためには、多少強引にならざるを得ないところがある、という事情があります。

(もちろん、ケースバイケースではあります)

 

 

このあたりが、他業種の営業を経験して、「お客さんの要望を前提にしてきた」ような人が、まず「最初にぶつかる壁」になります。

(自分のいた会社は営業経験者は、あまりいい顔をされなかった)

 

 

営業的には買えないものの話をしてもしょうがないのです。

実際に2億円のマンションとか中を見学したことがありますが、それはそれは素晴らしい物件でした。ただ、買えるわけはないので、「あーすごい」で終了です。

夢と現実は分ける必要があります。

 

このときは、某不動産会社の営業です、と名乗ったから見れたようなもので、

「年収500万ですが見に来ました」

ような人は

(買えねえくせに来るなよ)

と間違いなく思われています。

 

さらには、パンフレットすらくれない会社もあります。

 

客側からするとカチンときますが、元業界経験者からすると、まあしょうがないかなと思いますけれど・・・

 

20代で年収1000万の人がいます。

求人広告でよく見る表現です。これはその会社に実際にいるはずです。

 

ただ、気をつけないといけないのは、

「確かにいますが、あなたがなれるとは言ってません」

ということ。

 

年収1000万の人が(1人だけ)います。

入社2年目で年収800万になりました。(他にいませんが)

 

正確には可能性の話になります。これが勘違いの元です。

 

それとありがちなのが

「売れてない人は生活できないほど給料が低い」

ことが多いです。

 

自分が経験したときは正社員でも手取り月5万円というのがありました。

(このとき他の人もひどくて、月2万円という人がいた)

 

 

給料体系の確認は、問い合わせ時、面接時にしつこいくらい確認しましょう。これをいやがるところは避けたほうが無難。

 

また、

「面接ではこう言いましたが、実は違います」

と、堂々と言ってのける会社もあります。

 

これを見抜くのはかなり難易度が高いです。

 

方法としては、就職しようと思った会社を検索してみましょう。評判が悪い会社は某掲示板に頻繁に書かれていたりします。

 

それと、その会社の社長の名前で検索してみましょう。

 

不動産会社の社長は、どこかの会社の営業部長だったとか経験者がほとんどです。その会社に問題がなさそうでも、以前いた会社でグリグリやっていた可能性もあります。

 

そうなると、その会社は社長のキャラの通りになるのがほとんどなので、これから就職しようとする会社の雰囲気を想像することがある程度可能です。

 

まとめ

まず、大前提として不動産会社の場合、大手でも最近できたようなところでも、「平和でのんびりした雰囲気」というのは、ちょっと考えられません。

 

どうも

「ある程度人間は追い込まないとやらない」

と考えてる人が多いからです。

 

 

歴史的に、分譲マンションに限って言えば、ライオンズマンションの「大京」から始まって、そこの営業部長が独立し、その独立した会社の営業部長が独立し、さらに・・・という営業の遺伝子みたいなのがあります。

なので、どうしても、それなりに売れてる会社は似たような感じになるのは、仕方がないところです。

 

会社選びは、程度の差こそあれ未経験者にとっては、全く見たことのない世界になりがちです。

ある程度腹をくくりましょう。

 

少しマイルドな方を希望するなら、聞いたことがある名前の大手不動産会社がいいでしょう。

 

(ただ、あまり変わらないという人も多い)

 

自分でチャレンジしたい気持ちが強ければ、新興の不動産会社がいいかもしれません。この場合注意したいのは、「給料の最低保証」です。

 

売れればそれなりの給料がもらえますが、売れないと生活できなくなるでしょう。

 

法律的におかしなところがあって、関係機関に救済を求めたとしても、回復にはそれなりの時間がかかりますからねえ・・・

 

自分の人生です。ときどき

「結局自分はどうしたいのか?」

というのを確認するようにしましょう。

 

以上、最低限覚えてほしいところを上げてみました。

 

Pocket