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職場で何かと戦ってる人

職場でたまに見かけますが、「それをすると負けた感じがするんだよね~」と言うのが口癖の人がいます。

 

なぜか仕事の指示を頑なに断る人がいて、そういう人が特に言うセリフのイメージです。いったい何と戦っていて、何に負けたくないのでしょうか?

 

この「負けた感じがする人」は、その人個人のなにかしら特異な価値観に支配されているために、一般的なマナー・常識と言われるものから外れていることもたびたびあります。なので職場でそばにいると、他人が見たときに理解に苦しむ場面が多く、周囲からは迷惑がられていることも多くなります。

 

また、あなた本人も自分で意識するしないに関わらず、「なんか負けた感じ」という心理状態になる可能性は十分あります。

 

では、この「なんか負けた感じ」という心理状態はいったいなんなのでしょうか?

 

以下、解説をしていきます。

 

 

職場で、戦うべき場面では当然戦うべし

職場で戦う場面、というのは結構ありますね。

 

職場では「戦う」という表現ではなくても「競う」「順位付けをする」「1人だけ選ばれる」という状況のことです。役職なども上に行けば行くほど人数が少ないのが普通ですから、なりたい人が多ければ当然競争が発生します。

 

こういう場面で戦う、競うことはいたって自然なことです。

 

特に営業職なんかでは、営業成績が常に付いて回るわけですから、結果を出したいと思うのは当然の話。

同じ社内では他の営業職の人と「数字を競う」ものですし、社外では仕事、契約を取るために他社と戦う、競うのは、ほぼ日常の風景であります。

 

このときに、「営業の同僚より成績が悪かった」「他社に契約を取られた」となったときに「負けた感じがする」というのは、他人から見てもほとんどの人が納得するところでしょう。

これは「負けた感じがする」事自体に全く違和感はありません。次のチャンスのときうまくやれるように頑張ればいいだけです。

 

 




 

本人限定の勝ち負けの基準がある人

 

個人的には、この「負けた感じがする」とよく言う人に限って仕事をしない、できないことが多いように思います。

 

属性でいえば、「年齢高め・役職なしの一般社員」が多いイメージ。

 

この手の人は、上司が年下、後輩のことが多く、仕事の指示をされることに対して露骨に抵抗するようなこともあります。

 

きちんとした会社であれば、会社の指示系統を守らない場合は何らかのペナルティを課すのが普通です。

 

しかし、どうもそういうことを「なあなあ」でやってきた会社は、「役職関係なしに年上、勤続年数が長い方が偉い」ような状態になることが多く、ある種の機能不全を起こしています。

 

こんな会社だと、後輩の上司から仕事の指示をされただけで「なんか負けた気がする」と受けとる人がどうしても多くなってしまいます。

これは「負けた気がする」のではなく、年下後輩に抜かれている時点で仕事の能力的に「明らかに負けている」のです。これを本人が認めたくないだけです。

負けているという自覚をさせていないので、仕事の指示に抵抗して「自分は負けていない」と突っ張っているんですね。

 

はたから見れば哀れではあります。しかし、こんな人の意識を変えさせて、積極的に仕事をさせるようとすることも、なんとなく違和感があります。

人間の長年染み付いた意識、習慣を変えさせるのは、基本的には無理だからです。

ただ、現実問題としてそばにこのような人がいると明らかに職場の部署単位では作業効率が落ちます。しなければいけない仕事の作業量と締め切り時間というのは決まっているので、仕事ができる人が出来ない人の分をやらないと終わらないからです。

 

こんな状態では仕事ができる人が感じる不公平感というのは、時間とともに大きくなるのが自然な流れ。

 

よく言われる「仕事ができる方から会社を辞めていく」という原因の典型ですね。

 

自分が仕事ができる側、という自覚があるのなら、とっとと違う職場に行くほうが無難です。

 

この手の「負けた感じがする」人は会社を辞めませんし、(仕事しないで給料をもらえるため)会社がこの状態を放置していたからこそこうなったわけで、会社の上司、経営陣になにかを期待しても無駄だからです。

 

それでも、この手の人が「負けた感じがする」というのは、完全な第三者としてなら、ほんの少しですが理解できなくもないです。(実際には負けているので)

 

まあ、あくまでも百歩譲ったらですが。

 

 

 

 




 

何と戦ってるのか?本当に謎の人

 

ところが、さらに理解に苦しむのが「常に他の人とは違う何かと戦ってる」という人です。

 

ただ、戦うような場面じゃないと思われるところでも、やたらと「勝ち負け」を意識してる、全面に出してくる、という人もいます。

 

「ゴミ当番をしない」

「あいさつしない」

「朝礼の司会をしない」

など。

 

なぜしないのかと言えば、「すると負けた気がする」からです。

さらに、それをするとなぜ負けた気がするのかといえば、これは本人も他人も誰も理由がわかりません。

 

しいて言えば「何かをこじらせている」と「推測」するだけです。

 

先程言ったとおり営業職であれば、同じ営業職同士であれば、成績の順番というのは、お金、出世、プライドを競う、という一面もあるので「戦ってる」と表現してもいい場面はいくつかあります。数字なり結果を見れば第三者でもわかるからですね。

 

それと比較しても、どう考えても「競う・争う」ような場面ではないのに・・・。

しかし何の基準があるのか当の本人が「それをしたら『とにかく』負けた気がする」からしないのです。

自分がなにかを受け入れること自体が「負け」、と推測するしかありません。こうなると第三者には「基準」がわからないので、何かを頼むのも面倒になり、また何を頼んでも結局はやらないので、そのうち誰も何もコンタクトを取ろうとしなくなってしまうでしょう。

 

 

他人とコミュニケーションを取りたい、というさらなる謎

 

その人の狙いは、誰からもコンタクトを取られないようにするのが目的なのでしょうか?

 

実際には、こういう人を完全に無視して仕事を進めたとしても、今度は別の問題が発生します。

 

「無視されたことが負けた気がする」からです。

 

なので、コミュニケーションはとりたい、仕事はしたくない、役職は下だけどそれなりに年齢もいっているので、多少尊敬してほしい・・・

 

この人にとってのベストの状態はこんなところでしょうか。

 

まあ、一言で言えば「関わるととってもめんどくさい人」としか言いようがありません。他人の善意の上に乗っかっているだけの人というのはほんとに扱いに困るわけです。

この「負けた気がする人」本人の中では、実は自分に対して強く出てこない会社というのが一番居心地がいいわけでして、いくら嫌われようとも給料を止められることもなく、仕事が増えるわけではなく、クビにされることもなく、とっても快適な空間なんですね。

 

ということは、仕事をちゃんとやろうとしてる人にとっては、この「負けた気がする人」を含めた、職場環境自体がよろしくないということです。

 

この手の人達に快適な気持ちになってもらうために仕事してるわけではないので、一番いい方法は職場を変えることになります。

冷静に考えてみると、仕事をしない人を抱えて2人分仕事してきたわけですから、自分が思ってるより仕事の能力がある可能性が高いです。これは環境を変えてみて初めてわかることなので、現状ではあまりピンと来ないかもしれません。

「どうにもならない人に囲まれたら」環境を変えましょう。これが1番です。

 

 




 

自分が「なにかに負けた気がする」ようになったら

 

ここまで他人が「負けた気がする」と思ってる状況のことを説明してきました。

 

ただ、自分も他人も人間なので、自分の方が「負けた気がする」ようになる可能性はゼロではありません。

 

特に職場において、「自分の中で1段低いレベルと思ってること」をやらなくてはいけない状況になったときに、うまく気持ちの整理ができなくなる人がいます。

 

それはプライドだったり、人間関係だったり、社会情勢だったり、色んな要素が絡みますが、「自分がすべきなのは本当は違う仕事」と思うようになるのは、ちょっと危険な兆候です。

 

プロ野球なんかでたまにありますが、例えば送りバントなんか指示されたことのない4番バッターが、1シーズンで1回あるかないかの送りバントのサインが出たときに明らかに動揺しているのがわかるときがあります。

 

実際に監督の指示に背くことはさすがにありませんが、送りバントを決めてもなんとなくふてくされたような態度に見えることがあります。

(自分がホームラン打てばいいだけなんじゃないの?)

選手本人の話を聞けるわけではないですが、選手が打てると思っていても監督がそう思っていなかったわけで、選手のなかには割り切れないものが残る人もいるのではないでしょうか?

 

プロスポーツは勝つのが目的ですから、個人の成績の優先順位というのは、基本的にはチームの勝利の次に来るものになるはずです。

(個人が結果を出さなければ、チームが勝てない、という考え方もありますが)

 

このプロ野球選手のような状況を、一般の会社、職場のなかで感じてしまっている人がときどきいるわけですね。

 

プロスポーツと違うのは、上からの指示(会社なら上司)に対して明らかに反抗的な態度をとって、指示通りにしない人がいることです。

なぜか指示通りにしないようなことをするのかと言えば、それだけではクビにならないからです。

プロスポーツでもたまに選手が監督の指示に逆らうことがありますが、ほとんどクビにされるか、干されるか、という状態になるはず。

選手がそこまでやるということは、クビになってもいいと思っているからです。

社会人でも「クビになってもいい」という覚悟を持つ人はときどき現れますが、ほんとにごく少数です。

 

もし、自分が「これをすると負けた気がする」と感じたら、もう一歩踏み込んで考えてみましょう。自分の信念を曲げずにいたとして、会社をクビになってもいいかどうか?ということです。

 

明らかに法令違反なことは、拒否してもいいと思いますが、クビをちらつかされたときに突っ張れるかどうかです。(クビをちらつかせる事自体が法令違反ですが)

 

これは、家族がいて生活を安定させないといけないような状況であれば、なかなか突っ張るのは難しいのではないでしょうか?また、この状況を家族に相談すれば、会社を辞めることを理解してくれる可能性も当然あります。

 

これとは別に、自分の中でやりたくない仕事をやらされたときはどうするか?

法令違反でもないし、会社としては、経験がある人にやってもらいたい業務内容というだけなのかもしれませんが、本人のなかで「都落ち」「プライドが許さない」「自分的には卒業した業務内容」のように受け取ってしまう人がいます。

他人なら「そういう人」で流すことも出来ますが、自分が「プライドが許さない」と感じるようになってしまったらどうすればいいのでしょうか?

 

 




 

自分の価値観を再確認してみる

そんなときは自分の価値観を再確認してみましょう。価値観というのは実際にはある種の思い込みです。

まず、価値観は自分の経験から影響を受けた考え方、というのが基本なので、自分の考え方のなかで、許せること許せないことが何なのか?を考えてみます。

 

次にその許せる・許せないと思うようになった理由を考えます。通常は外部からの何かしらの出来事が影響しているはずです。

 

出来事から影響を受けるので若い時と今とでは価値観が変わっている可能性は十分あります。年齢を重ねていけばそれなりに経験は多くなりますからね。

 

ただ、自分のなかで何年前かの価値観と今の価値観が変わっているのに気が付かないケースがあります。心理的に影響を受けているはずなのに、表面的にはなにもなかったと思っているだけなのです。

 

また、影響の度合いは自覚しにくいのですが、内部的な影響があることもあります。大きい病気とか怪我だと気づきやすいですが、年齢による体力の衰えなどは、年々ちょっとずつ減っていく感じなので、自分の気持ちと体の動きが合っていない場合も考えられます。

この内部的な変化も以前の価値観から変化していることもあります。

 

そして、許せない価値観があったら、本当に許せないのかを考えます。原則として許せなくても、条件や場面によっては許せるときもあります。

一例として、プライドが許さない仕事をしなくてはならない状況であっても、誰かからひとこと感謝の言葉があっただけで、その行為自体が良い方の印象に変わることもあります。

このようなときは仕事そのものに原因があるのではなく、職場のコミュニケーションの方を改善すべき、ということがわかります。

また、自分のなかで自分のしてることが感謝されていない、という欲求があるのかもしれません。他人に自分に対して感謝しろと強制することができないので、自分のほうから相手がなにかしてくれたときは感謝するとか、日頃頑張ってると声をかけるとか、ないかしらの対策はとれるはずです。

 

あいさつはこちらからするようにすると、そのうち向こうからも必ず返ってくるはずなので、相手からのあいさつの量が少ないと感じるならば、そのときは自分がしてるあいさつの量が少ない、と思いましょう。

 

「これをすると負けた気がする」と思い出したら、自分の中にある価値観の変化を再確認してください。

 

「負けた気がする」のまとめ

他人が「負けた気がする」と日頃から思っている人であれば、他人から何か改善策を出すことは、基本的には無理です。その人本人の内面からの変化がない以上他人にはどうすることもできません。

こういう場合は、無理せず環境を変えることがベストです。

 

また、自分の中で「負けた気がする」ようになってきたら、何かしらの出来事が影響して、考え方・価値観が変わっている可能性が高いです。

自分でその価値観を認識していれば、まだいいのですが、自覚がないうちに自分の内面が変化しているときがあるので、そのことに気がつくいいチャンスだと思いましょう。

現時点で確かに「負けている」のかもしれませんが、土俵を変えればまだまだできることはたくさんあるはずです。

 

無意味に突っ張ることをやめて。自分自身をもう一度見つめ直してみましょう。

 




 

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